○時間の因子は見え方を規定するうえで特に大切な条件であり、対象を凝視して認知できる限界距離と一目で容易に認知できる距離とを比較するとほぼ倍の差がある。これは露出時間が短いと視力が低下するためである。
○時間の影響のもう一つは、見る人あるいは対象が移動している状況での視力低下の問題である。動いている対象を見るときの視力を動体視力と呼ぶが、近距離では角速度が大きくなるので視力が著しく低下する。
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